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突然の声に体が凍り付く。
不意に後ろを振り向くと廊下の端から看護婦がでてくる。
「こんな時間にどうされました?」
普通に話しかけてきながら歩いて来るが、明らかにおかしい。
片手に懐中電灯を持って、もう片方の手には
注射器が持たれていた。
そして看護婦の顔は、目を見開いた不自然な笑顔をしていた。
ゾワッ!!!
看護婦の不自然な笑顔を見た瞬間、全身の毛が逆立つ。
海斗「くそったれ~~~!!!」
夜の病院で叫び、走りだす。
海斗(叫んだのに誰も出てこない。一体どうなってんだよこの病院は・・・・・・・・・)
消灯後とは言え、叫んだり走り回っているのに誰1人出てこない。
患者も医者も・・・・・・・。
いるのは俺と寒気がする笑顔の看護婦だけだ。
海斗「なんで・・・・・・・・・・」
俺は全力疾走しているのに、歩いている看護婦にどんどん追いつかれてくる。
海斗(こんな廊下長かったか?階段にたどり着けない・・・・・・・・・・反対側に行こう)
直線上に階段があるのに階段に行けないので、反対側の階段に行こうとして右に曲がる。
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