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海斗「離せ!!!!」
振りほどこうと腕を振ると、簡単に振りほどけた。
海斗(あ、あれ・・・・?離した?)
振りほどいたと言うより離されたような気がして疑問に思うが、とりあえずこの場を離れようと走り出す。
海斗(考えるのは後回しだ)
3階から4階へ。
4階から5階へ。
海斗(上に来たけど、下に下りれないんじゃ逃げ場がない)
逃げ場を自分で無くしているのはわかっているが、それ以上に下には行きたくなかった。
海斗(上に上がれば上がるほど嫌な感じは無くなる。でも逃げ場も無くなる。どうすればいい・・・・・)
ゾクッ
考えていると背筋に悪寒が走り、立ち止まる。
すると進行方向から看護婦が歩いてくる。
相変わらず片手に注射器を持っている。
だが、もう片方の手は懐中電灯ではなくメスに変わっていた。
海斗(くそっ・・・・・・・・来た道を戻るか・・・・・・・右に曲がるか・・・・・・・どうする・・・・・・)
ゾワッ!!!!!!
おぞましい悪寒を感じ、後ろを振り向くと、あの男が歩いてくる。
海斗「ヒッ!!!!」
前にも行けず後ろにも行けないので、右にまがり全力疾走する。
すると、奥に屋上へ行く階段が見える。
振り返ると
お前は逃げれない!!!!!!
2人が走って追いかけてきた。
海斗(くそっ!くそっ!!屋上に行くしかないのか・・・・・・・)
考えている時間はない。
仕方なく屋上への階段を上がり、扉を開けた。
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