配達

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この話は配送の仕事をしていた時の、得意先での話です。 海斗「よし!!勝った!!!頑張ってきて下さい増田さん」 増田「また俺かよ。ジュースジャンケンでは勝てるのに、このジャンケンではほとんど勝てない。なんでなんだ?」 海斗「俺、そこには絶対行きたくないですからね」 増田「俺だって行きたくねぇよ」 どうしても行きたくない配達の得意先がある。 毎日行くわけじゃないが、配達がある時は飲料1000ケース、2000ケースを当たり前のように持って行く。 荷物が多いのも行きたくない理由の1つだが、それよりも行きたくない理由がある。 それはその場所に何かいるからだ。 増田「はぁ~・・・・・・・・行きたくない・・・・・」 海斗「仕事仕事♪」 ジャンケンに勝ったので機嫌がいい俺。 そんな俺とは裏腹に気落ちしまくりの増田さん。 増田「5分で終わらせてやる」 意気込みたっぷりだが、5分では絶対に終わらない。 最低1時間はかかる。 海斗「いってきます」 増田さんの間違った意気込みをつっこまずに、トラックに乗り込んで出発する。 かまってもらえなかった増田さんが泣き崩れている姿がトラックのミラーにうつったが、見てない事にした。
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