配達

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ライトを扉に向けると、手招きする女が立っていた。 海斗「・・・・・・・・・・・」 出られない。 そう思っていると、右手で手招きし、左手で俺の後ろを指差す。 海斗「・・・・・・・・・・ヒッ」 指差す方向をゆっくり見ると、下半身が転がっていた。 そしてその下半身が立ち上がり、こちらを向く。 海斗「ウワッ!!!!!」 咄嗟にドアに走りだす。 海斗「手招きする女がいなくなってる」 いなくなっていたが、探す余裕がない。 鍵を開けてドアを開けると、アイツが飛びかかってきた。 海斗「!!!!!!!!!」 体が勝手に反応し、しゃがんで避けて外に出てドアを閉める。 ガチャン!!!! ドアを閉めると、勝手に鍵が締まった。 すぐに下に行き、急いで荷物を降ろす。 海斗「早く!早く!!早く!!!早く!!!!」 荷物を降ろしながらチラリと観察室を見ると、下半身がくっついているアイツが立ってこちらを見ていた。 海斗(下りてくる気配はなさそうだな) 直感でそう思った。 残り100ケース程になった頃、タイル張りの部屋の奥に誰か立っている事に気付く。 海斗「もう嫌だ・・・・・・・・・」
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