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『久しぶり…やな』
『何で、此処に?』
『シゲ、俺を避けてたやろ?やから、卒業する前に…仲直りしたかったんや』
扉を閉めて、先輩は俺に近付いて来た
久しぶりに間近でみる先輩は、やっぱりカッコ良くて
好きな気持ちが、今にも溢れそうになった
『おまえ、痩せたな…。生徒会、大変か?』
『いえ、大丈夫ですよ。大倉先輩、しっかり仕事してくれますし。先輩方も、協力して下さいますし』
『そっか』
先輩は、俺の顔に手を添えて…
『久しぶりの、シゲや』
その言葉に、涙が流れていた
先輩の手の温もりが懐かしくて、一緒に居た日を思い出した
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