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『今、中丸先輩ら……どうしてはるんやろ?』
『中丸は、……知らんな。竜也は、U大に進学しよったしな』
『そっか。俺、卒業したら中丸先輩と一緒の大学に行きたかったのに~。亮ちゃん、使えへんね~』
『はぁ?おまえ、喧嘩売っとんのか?』
『シゲ~、亮ちゃんに殺される~』
俺に抱き付いて、助けを求める大倉先輩を
俺は、相手にする余裕がなかった
だって、まだ16歳で
子供で…
自分以外の事を考えられる程、出来た人間じゃなくて
失恋した現実と、上田先輩への嫉妬に…
押し潰されそうだったんだ
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