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奈緒
「ねぇ、新」
新
「何だ?」
奈緒
「僕ね、いつも同じ人の夢を見るんだ」
新
「はぁ!? それって好きな奴って事!?」
奈緒
「ううん、知らない男の子」
新
「いや、知らないのにいつも夢を見るっておかしいだろ!」
奈緒
「やっぱりおかしいのかな?」
新
「どんな奴?」
奈緒
「優しい雰囲気の男の子。 10歳の時から一週間に三回は会ってるんだ」
新
「意味わかんねぇって、夢なのに会ってんの?」
奈緒
「うん、夢なんだけどちゃんと話せるし向こうも意志を持ってるみたいだからどこかで生きてるみたい」
新
「で、そいつが好きなのか?」
奈緒
「よくわかんない。 僕、誰かを好きになった事ないから」
新
「告白されても奈緒はいつも振ってるしな」
奈緒
「…告白されても付き合いたいと思えないんだ」
新
「名前は?」
奈緒
「名前?」
新
「夢に出て来る男の名前だよ。 調べたらわかるかもしれねぇだろ?」
奈緒
「名前も知らないよ」
新
「は?」
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