禁じられた愛

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  つかさ 「友達友達ってバッカみたい。 詩緒が大切にしてんのはあんたじゃなくてあたしなの」 貴文 「詩緒の一番はお前ではない」 つかさ 「はぁ? じゃあ、あんただって言いたいわけ?」 貴文 「俺でもない」 つかさ 「あんたとあたし以外に誰が居るのよ」 貴文 「…名前も知らない相手だ」 つかさ 「頭イかれたわけ?」 貴文 「詩緒は夢を見るそうだ。 どこの誰かもわからない奴の夢を…。 詩緒はそいつを好いている、一番大切に想っている」 つかさ 「そんなのただの夢でしょ」 貴文 「どうだろうな」 つかさ 「あんたねぇっ…」 詩緒 「んっ……貴文…?」 貴文 「詩緒、起きたか?」 詩緒 「うん…。 つかさも居たんだ」 つかさ 「……詩緒はあたしが好きよね?」 詩緒 「え…?」 つかさ 「だから、詩緒が好きなのはあたしだよねって聞いてんの」 貴文 「田村…」 詩緒 「うん、つかさも好きだよ?」 つかさ 「じゃあさ、また付き合ってよ。 今回の男も外れだったんだよねー」 詩緒 「いいよ、付き合おう」 貴文 「詩緒」 詩緒 「わかってるよ、貴文」 詩緒(心) 「俺はみんなが好きなんだ。 ……でも、特別なのは一人だけ」 つかさ 「じゃあ、今日はデートね」  
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