11人が本棚に入れています
本棚に追加
アルビオール2号機内にて
「そういえば、皆さん」
ノエルが思い出したかのように皆に声をかけると、何、とそれぞれの口調で答える。
「帰りには何に乗って来たんですか?」
「歩いて、船でだよ」
アニスがノエルの質問に答える。
「昨日はルークに会えた事の嬉しさでアルビオールなんてすっかり忘れていましたものね」
ナタリアが「ふふっ」と上品な笑みを零す。
「ジェイドまでも忘れてた位だからな」
ルークも「ははは」と笑う。
だが、ジェイドは「いえ」と否定した。
「知ってましたよ。だからわざと教えなかったんです」
しばしの沈黙。
「…教えろよジェイド」
ルークが呆れる。
「マジに鬼畜眼鏡だな」
ガイもぼそりと呟く。
「ガイ~?そんな事言っていると…」
ジェイドが黒笑を浮かべると、アニスがガイに飛び付く。
「ぎゃあぁぁτゝξε@♀!!」
辺り一面にガイの声にならない悲鳴が響き渡る。
「…いい加減慣れてよ」
アニスがじろりとガイを見ると、ガイは苦笑いする。
「…す、すまない。やっぱり後ろから来られると駄目みたいだ」
ジェイドが「はっはっはっ」と笑った、その時!
――ゴッツーン!!
何かがアルビオールにぶつかった。
「…何でしょうか、見てきます」
ジェイドが走っていく。
最初のコメントを投稿しよう!