始まりの譜歌(ウタ)

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アルビオール2号機内にて 「そういえば、皆さん」 ノエルが思い出したかのように皆に声をかけると、何、とそれぞれの口調で答える。 「帰りには何に乗って来たんですか?」 「歩いて、船でだよ」 アニスがノエルの質問に答える。 「昨日はルークに会えた事の嬉しさでアルビオールなんてすっかり忘れていましたものね」 ナタリアが「ふふっ」と上品な笑みを零す。 「ジェイドまでも忘れてた位だからな」 ルークも「ははは」と笑う。 だが、ジェイドは「いえ」と否定した。 「知ってましたよ。だからわざと教えなかったんです」 しばしの沈黙。 「…教えろよジェイド」 ルークが呆れる。 「マジに鬼畜眼鏡だな」 ガイもぼそりと呟く。 「ガイ~?そんな事言っていると…」 ジェイドが黒笑を浮かべると、アニスがガイに飛び付く。 「ぎゃあぁぁτゝξε@♀!!」 辺り一面にガイの声にならない悲鳴が響き渡る。 「…いい加減慣れてよ」 アニスがじろりとガイを見ると、ガイは苦笑いする。 「…す、すまない。やっぱり後ろから来られると駄目みたいだ」 ジェイドが「はっはっはっ」と笑った、その時! ――ゴッツーン!! 何かがアルビオールにぶつかった。 「…何でしょうか、見てきます」 ジェイドが走っていく。
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