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ND2020・ローレライデーカン・ルナ・49の日
(新歴2020年13月49日月曜日)
ルーク邸 ルークの部屋
「…ですの」
切れ切れに聞こえる小さな声。
「…起きるですの!」
だんだん、ハッキリしてきた。
「御主人様、起きるですの!もう昼前―」
うざい。
眠いから余計にうざく感じる。
そんな気持ちを小さな声の主にぶつける。
「るせぇぇッ!」
小さな声の主―ミュウの声を遮りルークが怒鳴ると、ミュウは、みゅぅぅぅ、と驚いて後ろにすっ転んだ。
「…みゅぅぅぅ、ジェイドさんはもうお屋敷の前で待ってますの~」
ミュウが起き上がると、ふっくらした耳を垂れさせる。
「嘘!?ジェイド早過ぎ!」
ルークが飛び起き、机に置いてあったローレライの鍵を後ろ腰に差して軽く髪を直しミュウの左耳を掴むと、部屋を出て駆けていく。
♪
「おや、結構早いですね」
ルークが屋敷から出れば、青いマルクト軍服を纏った男性が皮肉めいた笑顔でルークを迎える。
「おはようございますわ」
昨日とは違う服装―いつもの動きやすい服に身を包んだナタリアも城から出て来る。
「あーんみんな早いぃ」
導師守護役の制服を来たアニスや、
「間に合った…」
神託の盾騎士団の制服を着たティア、
「みんな早いな;」
いつもの服を着たガイ、
「おはようございます」
更にはノエルまでやって来た。
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