647人が本棚に入れています
本棚に追加
コンコン・・・
「お~い、起きろ~、起きてくれ~、起きて下さ~い。」
「・・・・・・・・・ぅっ・・・ぅぅ・・・っ・・・」
ドアを挟んで起きたのであろう妹の声が聞こえる。
今日はとてもツイている。いつもならこの程度で起きる筈もないからだ。
その為培われた俺の"睡眠妨害工作"の今日の出番は無い様だ。
「んん、もう朝・・・?」
「あぁ、朝だ。すっかり朝だ。だから早く起きろ、皆に朝飯を食べさせてくれ」
「・・・・・・後5分・・・」
「待て、寝るなぁ!!
何二度寝しようとしてんだ。お前が寝たらまた起すのに何分かかると思ってんだ!!!」
・・・・・・・・・・・・
「・・・えっ!? ぉぃおい嘘だろ?まさか・・・・・・」
ドンドンドンドン・・・
「まひる、待て寝るな!!寝るんじゃない!!
そのまま寝ると死ぬぞ?俺達が死ぬぞ!?」
「・・・ん~もう、うるさいなぁ~。わかった、わかったから・・・静かにしてよ」
ドアの前で溜息を付く。
(どうやら二次災害は防げたようだな・・・)
最初のコメントを投稿しよう!