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笑いを堪えながら出てきたまひるは俺を放って階段を降りていった。
「・・・これでやっとご飯が食べられる・・・・・・」
とぼとぼ自分も階段を降りていく。
「・・・ごちそうさま」
飯を食べ終え、学校に行く準備をする俺のところに母さんが来た。
「ユウ、今日の帰りに買い物を頼まれてくれない?」
「買い物?別にいいけど・・・」
母さんから買い物のリストを受け取ると、突然まひるが顔を出した。
「お母さん、買い物なら私が行くよ。ちょうど今日行く予定だったし、そのついででいいなら」
「珍しいな?お前が自分から行くなんて?」
「えっへーん。偉いでしょ?さあ褒めた褒めた」
「はいはい、助かります、ありがとう、頑張って」
買い物をまひるが肩代わりしてくれたお陰で放課後は暇になった。
学校の友達に別れの挨拶をし、適当に街でもふらつこうと学校を出ると誰かに呼び止められた。
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