§ 宇都宮貴子

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(嘘よ!!嘘!! 死んだ筈!!どうして!?) 貴子は横向けに丸くなり布団を被って目を瞑り、唱えきれないお経をつぶやき続ける グググッと貴子の顔の辺りの布団が抑えられる 布団を通して何かが腐ったような臭いが貴子の鼻をつく 布団を抑えているのが顔であり、鼻を突く臭いは相手の口から漏れる息 (誰か!誰か!!誰か!!!) 助けを求めながら唱え続ける
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