§ 宇都宮貴子

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ケホッ…コホッ… (ゆ…め………だった?) 少し咳き込んで額に手をあてようとして貴子はギョッとする。夢で洋子に掴まれた手の痕が腕にくっきり残っていた。貴子はブルブル震える手で布団を捲り足首も確認する 「キャアアァアア!!!」 赤黒く、くっきりと残る足首の4つの手形と腕に残る手形が夢ではなかったと思わせる <ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ> 洋子の嗤い声が頭の奥で響いた
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