業の石柱
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「業の石柱は壊せないから業の石柱と云われる…ヒビが入るのは知る限りではないが…貴子というのが無事ではすまないとは思う」 綾瀬は目線だけ洋子に移し答えた どうなるかわからない 多分そういう事だ、壊せないと云われる業の石柱にヒビをいれる程の想いが貴子にはあったんだと思った 洋子は静かに貴子の傍らに移動すると石を握る血の滲む貴子の手を掴んだ
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