発端

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三人が教室に入る。 教室には 『高木 明人』 『立花 剛』 『佐々木 武』 の三人が居た。 「三人で息を切らしながらどうした?」 剛が言う。 「なんか………外で不思議なことが………起きてな…」 薫が言う。 「不思議なこと?」 明人が繰り返すように言う。 「まさか、死体が動いたとか?」 武が冗談混じりで言う。 「それだよ………」 薫が頷きながら言う。 「マジかよ…………」 剛が言った。 「まさか、そっちでも?」 静が訊く。 「あぁ、なんか急に倒れたと思ったら………いきなり近くに居たやつに噛み付く光景をな………」 剛が言った。 周りに暗い空気が流れる。 「もしかして……これってヤバイ?」 武が言う。 「だったら、武器を用意しましょう。あんなのに噛まれたくないし………」 静が提案する。 「賛成だ………何もしないよりはマシだからな………」 明人が言う。 残りの四人も賛成した。
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