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Name 「夢」PART2
「あっちょっ獄寺さん!!」
彼は私を置いたまま飛び出してしまった。
「…どうしよう。…ご飯作ってた方がいいのかな?」
…でも…人の家だし…
…やっぱり待っとこ。
――30分後――
「………きろ……お…ろ………起きろって!!」
パチッ
「あれ?私…」
いつの間にか寝ていたらしい。
気がつくと彼が私を覗きこんでいた。
「………ッ!!!」
彼との距離が思ったより近くて恥ずかしくなって顔を背けた。
すると彼も赤くなって、いきなり立ち上がった。
私も慌てて立ち上がった。
「ご、獄寺さんどこ行ってたんですか?」
「あ、あぁ。ちょっとな」
……どこ行ってたんだろう?
さっきからずっと顔が赤いような……
「…お前今日は帰れ!!」
「あ…迷惑…でしたか?」
やっぱ迷惑だったのかな…
私図々しいよね…
「ち、ちげぇよ!今日は……アレだ!い、今から出かけねぇといけねんだよ!!」
「そうだったんですか!じゃあまた明日来ますね♪」
「あぁ。じゃあな」
――その夜――
プルルルル…プルルルル…
「もしもし?」
「あ。めぐ?私だけど…今日彼の家行ったけどすぐ帰されちゃった…」
「アンタ何かしたの?」
「私は何もしてないよ~💦今日用事があるからって帰されちゃった……」
「…アンタやっぱり恋してるでしょ」
「え!?な、何言ってんの!?」
「あ~。やっぱり気付いてないね。アンタの話聞いてたら獄寺隼人が好きって言ってるようなもんだしね。」
「えぇぇぇ////」
私は親友のめぐに彼の事を話していたのだ。
…わ、わわ私が…獄寺さんを……好き…!?
「はー。それにしてもあの獄寺隼人とはねぇ。まっアタシは応援してるよ。親友の恋は応援しなくちゃねッ」
「めぐ…ありがとう」
「このアタシが応援してるんだからちゃんと成功させなよ?」
「成功…?何を?」
「何をって……アンタどんだけバカなの!?決まってるでしょ?告白だよ。こ・く・は・く!!」
「え…えぇぇぇぇ!?💦」
こ、告白なんて…そんなの無理に決まってるよ~💦
「アンタ今絶対告白とか無理だって思ったでしょ」
「な、なんでわかったの!?」
「そりゃあ親友の考えなんてだいたいわかるって」
「う……」
「アンタなら出来るよ!!アタシは出来るって信じてる」
「めぐ…」
…そうだよぬ。親友がこんなに応援してくれてるのに気弱になってちゃダメだよね!!
「私頑張ってみるよ!ありがとう、めぐ」
「うん。頑張れ」
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