写った

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何を言ったのか、一瞬分からなくなったが、更にメンバーの一人が悪ノリし、行こうと言い出した。 まずい。 私は恐いのが苦手なんだ。そんな所に行ったら、気を失ってしまう。 女の子たちは躊躇ってるし……ここは多数決で! 「あたしも行くー!」 私が口を開こうとした、瞬間の出来事だった。 それまで迷っていたくせに、急に行くとか、有り得ない! こうなったら、私だけでも行かない。 そう言おうとしたが、よくよく考えると、辺りは真っ暗、この辺りの地理は知らない。 行かないと言ったら最後、一人でこの闇の中を、彷徨(さまよ)う事になる。 私は喉まで出掛かった声を、呑み込んだ。 バカ騒ぎする男女。 まさかこんな事になるとは……。 すると、もう一人の女の子が、かなり怯えているのに気づいた。 そっと声を掛けてみる。 「大丈夫?」 歩きながら、思い切って話しかけてみた。 今、どの辺りにいるのか、必死に闇に目を凝らしながら。
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