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「ノ……
ノ……ア
……ノア」
どこからか俺の名前を呼ぶ声がする…
「ノア………ノア=ブライト…」
俺の名前を呼ぶ男の低い声が、だんだん近づいて聞こえる。
男のとても低い声…
…
「ノア君?」
…?急に声の調子が変わった…男にしては高い声。
「…大丈夫?ノア君!」
この声で俺の重たい瞼が開く
いつの間にか寝ていたのか…
同じ隊のシオンが俺の顔をのぞきこむように見ていた
「ノア君、図書館で突然倒れたから僕がノア君の家まで運んだんだよ?」
「そうか、悪かったな。ありがとうシオン」
「ううん。ノア君軽いし大丈夫だよ」
「ハハ……」
シオンは、俺が今所属している騎士団に入団した時、初めて友達になったやつだ。
小柄で童顔なので、よく子供に間違えられる。見た目に反して力が強く、約175㎝、60㎏ある俺を軽々持ち上げる事ができる。
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