プロローグ

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守らなきゃ!! そう思った僕は父さんの拳銃を握り、兵士に狙いを定める。 『人を殺すモノ』の重みは、ずっしりとしながら、子供である僕の手にしっかりとなじむ。 だけど、僕の指は動かない。 どんな理由であれ、人を殺すことに対する抵抗は、僕の決意を簡単に揺るがした。 だけど撃たなきゃ、両親は殺される。 撃つんだ! 撃つんだよ!! 僕が葛藤している間にも、時間は無慈悲に過ぎて行く。 そして、タイムアップ。 運命の別れ道。 この時に鳴り響いた銃声は、僕のものか、それとも兵士のものなのか。 その後、この結末は、 世界の進む先を、大きく変えることになる。 この別れ道……分岐点で間違わなかったら、僕は…… 俺は…… 幸せになれたのかな?
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