64人が本棚に入れています
本棚に追加
守らなきゃ!!
そう思った僕は父さんの拳銃を握り、兵士に狙いを定める。
『人を殺すモノ』の重みは、ずっしりとしながら、子供である僕の手にしっかりとなじむ。
だけど、僕の指は動かない。
どんな理由であれ、人を殺すことに対する抵抗は、僕の決意を簡単に揺るがした。
だけど撃たなきゃ、両親は殺される。
撃つんだ! 撃つんだよ!!
僕が葛藤している間にも、時間は無慈悲に過ぎて行く。
そして、タイムアップ。
運命の別れ道。
この時に鳴り響いた銃声は、僕のものか、それとも兵士のものなのか。
その後、この結末は、
世界の進む先を、大きく変えることになる。
この別れ道……分岐点で間違わなかったら、僕は……
俺は……
幸せになれたのかな?
最初のコメントを投稿しよう!