64人が本棚に入れています
本棚に追加
んでその隣の……
「和成おそーい!まったく女の子を待たせるなんて、なってないねぇ。そんな調子だと、あたしの好感度は下がる一方だよ?」
……このうるさいのが、朝崎 夏美って言って、
よりにもよって俺は、こいつに恋心を抱いてしまっているのだ。
そんで、前に告白したら、「そうだなぁ。よし!これからあたしの好感度を上げて、ゲージがMAXになったら付き合ってあげよう♪」などと、ツッコミどころ満載な要求をしてきた。
いやまあ、意味合い自体は当然のことなんだろうけど、「そのゲージはどのくらいがMAXなのか」とか「恋愛シミュレーションに感化されすぎだろう」とか、ツッコミが絶えない奴なのだ。
身長は160くらいだと思う。
体重・スリーサイズは何故か教えてくれない。
前に訊いたら、ビンタをくらってしまった。女ってのは難儀な生き物だ。
「カズくん?女の子というのは、そういうものなの」
「ぐっ……。相変わらず人の心を読みまくるなぁ、里菜は」
こいつは、城山 里菜。全体的に大人びた雰囲気で、よく2年や3年に間違えられる。
いつも俺たちのバカ騒ぎを見守り微笑む、保護者的立ち位置だ。
そして読心術のスキルがハンパない。
最初のコメントを投稿しよう!