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今日も沢山のお客様で賑わう居酒屋…
「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」
席に着いたお客様に注文を聞く尾澤
「ちょっと…何他の奴に笑顔振り撒いてるの?」
「……お客様、ちょっと失礼します」
朔夜の腕を引っ張り厨房へ引きずり込んだ
「すいません…大人しく席に座っていてくれませんか?」
「だって来る奴全員に馴れ馴れしく話し掛けてるし…しかも何で笑い掛けてるの?」
「それが仕事なので…」
「そんなの他の子にやらせればいいじゃない」
「いえっ…一応店長なのでそういう訳には…」
「だったら店長やめれば?」
「私を店長にしたのは貴方ですよ?」
「………」
気を取り直して再び接客に行く尾澤
「お待たせしました」
頂いた注文を運び、今度はレジに向かおうとすると…
朔夜がお客様と揉めていた
「ど、どうかされましたか?」
「尾澤!!こいつに気をつけろ!!こいつ、さっきこんな紙を尾澤に渡そうとしてたんだ!!」
朔夜にその紙を渡され、何だろうと思って見てみた
「………」
お客様アンケート…
「さ、朔夜…これはアンケートですよ」
「騙されちゃダメ!!そこにこいつの住所と電話番号書いてるでしょ!?感想なんか書いて尾澤の気を引くつもりなんだ!」
「あの…これはこちらからお客様にクーポン付きのハガキを送る為に書いて頂いてるだけで…それより早くお客様から手を離して下さい」
ずっと客の胸倉を掴み上げていた朔夜
「お客様…大変ご迷惑をおかけしました」
「何?何で尾澤が謝る訳?」
怒る客に割引券を渡し、深く頭を下げた後また朔夜の腕を掴んで厨房に引きずり込んだ
「何?さっきからずっと俺を厨房に連れて来て…二人きりになりたいの?」
「二人きりになりたいのは山々なんですけど…」
「じゃあもう帰ろうよ…ねっ?」
「いえ…まだ営業中ですので…」
「帰って早く尾澤とラブラブしたいな」
「私も早く朔夜とラブラブしたいです。ですから大人しく席に……んっ…」
ぎゅっと抱きしめられ、舌を絡められた
「早く尾澤を乱したい…」
「……わかりました。帰りましょうっ」
こうして毎日仕事にならない尾澤さん
ダメ店長
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