この二人が恋人同士だったらこうなる③

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「チビ助!!」 『な、何ですか勝哉さん…?』 勝哉さんの家に遊びに来て絨毯の上に寝転がっていたら急に呼ばれた 「てめぇ…付き合ってんだからいい加減ビビるのやめろ!!」 『だって…』 勝哉さん怖いんだもん… 「とりあえず来い!!」 勝哉さんに無理矢理立ち上がらされ、何故かキッチンに連れて行かれた 『…何ですか?』 「腹減った。何か作ってくれ」 『そんなの自分で…』 「あ?」 『いえっ……わかりました』 ったく…人使い荒いんだから…… とりあえず冷蔵庫を覗かせてもらい、何か食材があるのか見てみた 『…勝哉さん……ビールしかないんですけど…』 「あ!?卵ぐれぇあるだろ!?」 確かに… よく見てみると卵が数個だけパックに入って冷蔵庫の奥の方にあった しょうがねーな… 勝哉さんの為に作ってやるか… 『じゃあ卵で何か作るんで向こうで待っていて下さいよ』 「おー…よろしくな」 勝哉さんは触れるだけのキスを俺にして向こうの部屋に行った さてと… 冷蔵庫からパックごと取り出し、卵を台の上に出して悩んだ この卵…賞味期限3ヶ月切れてるし… まぁ大丈夫か ってか卵料理って何があるんだろう… とりあえず目玉焼きを作った 殻が入っちまったけど気にしない 殻はカルシウムだ 『勝哉さんっ出来ました!』 「…何だこれは?」 『目玉焼きです!』 「そりゃ見りゃわかる…まぁいいけどよ」 勝哉さんはブツブツ文句を言いながら俺が作った目玉焼きを一口食べてくれた その後直ぐ、勝哉さんはトイレに走った 『……』 しばらくトイレから出て来なかった勝哉さんがやっと出てきた 「てめぇ…一体目玉焼きに何入れやがった…」 『何も入れてませんよ!!』 「ったく…相変わらず鈍臭い奴だなお前は…」 殴られると思ったのに何故か抱きしめられた まさか卵の賞味期限が切れてたなんて…言えない 「お前チビなんだからもっと食えよ。お前が作ってくれた目玉焼きまだ残ってるからそれ食え」 『い、いや…遠慮しときます……』 「いいから食えって!!」 遠慮しても引いてくれない勝哉さんに俺は最終手段を使った 『せっかく俺が気持ちを込めて勝哉さんに作ったんですから…全部食べて下さいよ』 「チビ助…」 その後、俺は無理矢理口の中に目玉焼きを詰め込まれた .
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