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「さぁて、これからどうすっか~」
「「どうすっか~」じゃないよ!」
「え、なに? 俺に考えろっつーの?」
「そうじゃなくて、ヒカルさん!!」
「おぉ、ヒカルがどうかしたか?」
「助けに行かなくちゃダメだよっ、真っ先に逃げてきちゃって……」
「なんだそのことか。なら平気だよ、あいつは1人でも十二分に強い」
「でも、万が一――」
「良いんだよ。万が一のことは万が一に
、、、、
も起こらない。あいつは絶対に負けない」
「この世に"絶対"なんてことはないよ、兄貴。ヒカルさんがいくら強くったって
、、、
、どんな相手とやっても勝てるわけじゃない」
「おいおい、人の話はちゃんと聞けよ。
、、、、 、、、
俺は負けないと言ったんだ、勝てるなんて一言も言ってねぇぞ」
「それって一緒じゃないの?」
「違うな、全然違う。"負けない"ことは"勝つ"こととイコールじゃない。同じように"勝てない"ことと"負ける"こともイコールじゃない「良い例をいくつかあげてやる。例えば、ヒカルの師匠でもある死色の深紅こと《人類最強》哀川潤「例えば、結晶皇帝(クリスタルカイザー)こと《生涯無敗》六何我樹丸「例えば、揉め事処理屋 柔沢紅香「お前だって見たこと会ったことはなくても、その実力は知っているはずだ「現時点でこの世界で最も強いであろう三人、この三人と戦ったとしてもヒカル
、、、、
は負けない」
「むー……?」
「伝わらねえか? 要するに、これまでのヒカルの戦績は勝利が9割、敗北が0、でもって引き分けが1割ってわけだ。まぁ、厳密に言うと引き分けとはまたちょっと違うんだけどな」
、、、、、
「あぁっ! 確かにそれなら、負けてない!!」
、、、、
「な、それがあいつが絶対に負けないって言った理由だ」
「なるほど」
「それを踏まえてお前に聞こう。ヒカルと戦っているあいつは、果たしてその3人に勝てるほどの強さか?」
「いや、全然」
「だろ。だから俺はあいつに任せて来たってわけだ。さて、それではあいつが戦ってる間に俺たちは何をするべきでしょうか?」
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