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「なーなー ここであいつら倒しとかなくて良かったのか?」
「良いんですよ。この山はおそらく彼らのフィールド。そんな所で戦ったら、それこそ命がいくつあっても足りません」
「そうは言ったってよ、街に戻られたら戻られたで厄介じゃねえのか? 簡単には見つけられねえだろうし、また向こうから奇襲受けることになったら嫌だぜ」
「確かにそうなん――「それなら私がいるんだよっ!!」
………………。
今何か聞き覚えのある声が聞こえた気がするんだけど、気のせいだよね。
「やっほー。お久しぶりだねっ、ヒカルさん。兄貴は三日ぶりー」
あれ、おかしいな?
名前まで呼ばれてしまった。しかも、ご丁寧に出夢さんまで。
「あ、あの。出夢さん。これって――」
「それ以上言ってくれんなよ、ヒカル。流石の俺もぷっつんしちゃうぜ」
「……はい」
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