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智哉は頭を抱えて悩んでいた
それがまるでおサルさんみたいで可愛いくて
つい吹いてしまった
わたしから見たら智哉は優柔不断なダメ男にしか見えなかった
同級生の女子達もそう思っているに違いないし
そもそもモテないから安心感もあった
「おサルさん」
「ハイ…なんでござるか?」
「彼女の誕生日に予定をつくったけど何をするかは秘密にしとけば?」
単細胞な智哉は首を傾げたが「ユゥちゃんの言うとおりにします…亜美ちゃんには謝るし誕生日のお祝いは必ずします」
と言って席についた
智哉の背中も好き
許されるなら抱き締めたいよ
わたしの心が
嬉しさと
切なさと
嫉妬心の
糸で複雑に交わっている
亜美に負けたくない
でも勝ち目がない
こんな気持ち
智哉と亜美は
知る由もない
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