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キ~ンコ~~ンカ~ンコ~~ン~~~
「夏休みも残りわずかです…怪我や事故を起こさないように」
担任の前原が言い
半日登校日が終了
ガラガラとドアを開ける音
クラスメートは部活やら下校やらで廊下やら階段が賑やかになった
次に会うのは始業式
クラスは違うが中学からの友達に廊下でバッタリ会った
前田一志(まぁやん)と
新田将(ススム)
2人共
これから部活でジャージを持ってきている
真っ黒に日焼けしておりしばらく見ない内に大人びた気がした
「ユゥちゃん久しぶり~」
「まぁやん元気~?」
「ユゥちゃん相変わらず色白じゃなぁ」と話していたが
ふと階段を降りてくる二人組を見て
怪訝な顔になってしまった
「智くん…これからどっか行くん?」
「家帰って夕方からバイトやねぇ」
「そうなんじゃ~残念」
わたしと話しているまぁやんとススムがクスクス笑いながら「ユゥちゃんってあーいう子がタイプなん?」
「どっちかといえば地味で文系っぽいなぁ」
「えっ…なんのこと?」
「福島くんの彼女が好きなんでしょ?」まぁやんとススムがニヤニヤしている
「……………違っ」
そういうことか!!
気が付いたのが遅かった
「昼飯食べそびれるが~!!遅刻したら先輩に怒られるぞ」
「そぃじゃ…片思い頑張ってね~」
まぁやんとススムは去っていった
窓から見える
柱時計が12:42をさしていた
わたしは
しばらく立ち尽くしいた
窓に映る自分は普通の男子だった
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