亜美

4/8
前へ
/44ページ
次へ
キ~ンコ~~ンカ~ンコ~~ン~~~ 「夏休みも残りわずかです…怪我や事故を起こさないように」 担任の前原が言い 半日登校日が終了 ガラガラとドアを開ける音 クラスメートは部活やら下校やらで廊下やら階段が賑やかになった 次に会うのは始業式 クラスは違うが中学からの友達に廊下でバッタリ会った 前田一志(まぁやん)と 新田将(ススム) 2人共 これから部活でジャージを持ってきている 真っ黒に日焼けしておりしばらく見ない内に大人びた気がした 「ユゥちゃん久しぶり~」 「まぁやん元気~?」 「ユゥちゃん相変わらず色白じゃなぁ」と話していたが ふと階段を降りてくる二人組を見て 怪訝な顔になってしまった 「智くん…これからどっか行くん?」 「家帰って夕方からバイトやねぇ」 「そうなんじゃ~残念」 わたしと話しているまぁやんとススムがクスクス笑いながら「ユゥちゃんってあーいう子がタイプなん?」 「どっちかといえば地味で文系っぽいなぁ」 「えっ…なんのこと?」 「福島くんの彼女が好きなんでしょ?」まぁやんとススムがニヤニヤしている 「……………違っ」 そういうことか!! 気が付いたのが遅かった 「昼飯食べそびれるが~!!遅刻したら先輩に怒られるぞ」 「そぃじゃ…片思い頑張ってね~」 まぁやんとススムは去っていった 窓から見える 柱時計が12:42をさしていた わたしは しばらく立ち尽くしいた 窓に映る自分は普通の男子だった
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加