雄一

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大通りの街並みが オレンジから ホワイトに変わり始める季節 彼女に出会った日 枯れ葉が風に舞う 寒い日 マフラーを巻いて登校した日 柏木商店前 バス停の ベンチに座ってた人 突っ立てた 男子高校生のわたしに向かって 「なに…見てんナンパやこお断り」 「えっいや…そんなつもりないし」 「フンわたしみたいな男の子に間違われるのは趣味じゃないでしょうからあっち行きな」 「アハハハハ」 わたしは爆笑してしまった。 「ごめんね。俺は女の子を一生好きにならんし」 「ホモ野郎め…キモ」 「……ホモかよ」 男の子みたいにさっぱりとした髪型に純粋な眼差し この子…どっかで見たことあるな
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