雄一

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颯爽と大通りを歩く 近くにある運動公園まで 緑地公園体育館 を横切った 夕暮れ時 この時間 ウォーキングしてる人 犬の散歩してる人 ランニングで汗を流してる人 目の前をあっという間に過ぎて行った 体育館の裏にある 分厚い鉄の入り口前の 階段に腰掛けた 体育館は厳重な鍵で管理されている為か 誰もいなかった 「寒い」 制服にマフラーだけ そろそろコートいるなぁ 「ねぇ…あんたは名前なんていうの?」 「ゆういちッスよ」 「漢字は?」 「オスの一番」 「似合わん…フフ」 「うっせぇよ!別に気に入ってないし」 「わたしは睦美ッスよ」 とワザとわたしの真似をしてふざけてる ますます変な女 でも気になってきた 彼女なら 話してもいいかな 本気で聞いてくれるのかな 親にも言えないのに
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