第一章 壊乱の海

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『チッつまんねぇ』Oceanringは蒼く輝いている。 バイルは右手で壁を殴りつけた。 『あのガキ見つけて殺してやる。』 バイルはゆっくりと歩きだす。 一人の少年を壊すために。 ーーーーーー菊乃家ーーーーー 『随分と使えるようになったじゃないですか。』菊乃は楽しそうに話す。 『最初の頃とは段違いですよ。』 晴紀は菊乃と実戦的な戦いをしていた。 『よく言うぜ。3時間死ぬ思いして息も上がらないアンタの方がすごいだろ。』 晴紀は生傷だらけで息も荒い。 『休憩って事で体を休ませて下さい。こっちに風呂ありますんで。』菊乃の指す先に襖がある。 『にしても変わった造りだな。』 晴紀は苦笑いしながら向かう。 『てかどっちが男湯だ!?』 少々焦ってみる。 こんな所でめんどくさい事はごめんな晴紀である。 『右側ですけど。気にしなくても大丈夫ですよ。女従業員はいませんから。』 菊乃はヘラヘラしながら話す。 ピシャッと襖が閉まる。 『さてと、そろそろですかね』 菊乃は天井を見上げる。
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