第二章 海竜神の咆哮

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「はっやっぱ魔導具の力はこう使うモンだよなぁ」バイルは前髪をかきあげながら笑う。 魔導具には一つ一つに意味がある、その強大な力故に戦争が起きる。だが魔導具は破壊の為道具では無い。バイルのoceanringもその一つである、海を守る為の道具である。 所詮どんな意味があろうと扱うのは人間である以上本当の理由として使われる事は無いであろう。 「力だよ、強者だよ、力こそが権力の源であり強さの証だ、俺は弱かった、だから魔導具を操る事が出来なくて組織からはずされた。だが今は違う、俺はお前を潰す。なぜかって?お前が俺より弱いからだよ!」 バイルは晴紀を蹴飛ばした。 「ふざけんじゃねぇよお前のつまらねぇ事情で人を傷つけんじゃねぇよ!」 右手に魔力を込め一発。ただ一発をバイルにぶつけた。 右ストレートだが魔力のお陰でバイルに当たってから軽い爆発を起こした。 バイルは5メートル程飛んだ。 バイルは気を失っている。 「終わったか?」晴紀は腰が抜けた様にペタンと座り込んだ。 「やっと終わったか。」晴紀はボロボロの体で立ち上がる。 「痛っつー右腹遣られたか。」そんな事を言っていると。 ムクリとバイルが起き上った。
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