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終章 進むべき道
その後、バイルは良く解らないフードの男達に回収された。
謎のビンを開けた瞬間、水蒸気が集まっていっぱいになった。
菊乃が言うにはバイルがかつて所属していた魔術結社の人達らしい。
『それで?その後はどうしたんだ?』晴紀は先に戻っていろと言われたので戻っていた。
『いや~それなんだけどコレ』菊乃は懐から見覚えのある指輪を出した。
『ブッッ!!』晴紀は驚きを隠せない、この指輪が原因で今回の事件に巻き込まれたからである。
『いやね、最初は返したんですよ。そしたら、今回の様な事が起きぬように保管して欲しいって言われましてね。冗談で売っちゃいますよ?と言ったら、相応しい適合者に渡して貰えば幸いだそうです。』菊乃は冗談とは言えぬ顔で笑った。
「それで、ソレはどうすんだよ?」晴紀は朝食をとりながら聞く。
「ちょっ家のですよ」菊乃はまあいいですけど、と菊乃は溜息と一緒にぶつぶついっている。
「一応保管しときますけどね。」
「そっか、あ、菊乃さんしばらく此処の修行場使っていいか?」
「かまいませんよ。ところで、貴方は炎の鎧って術使ったことあります?」菊乃は真剣な顔になる。
「え?なんでそれを?」晴紀は箸の動きを止める。
やはりと菊乃は晴紀を見る。
{魔導具の力だけにしても有り得ない。それにしても何処でアレを?彼には見どころがある。}
「てっそんなに食べないで下さいっああ私の分がっ」菊乃の声が早朝の街に響いた。
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