終章 進むべき道

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コツコツと高そうな革靴の音がヴァチカンの街に反響する。 『こんな所で会議とは何を考えてるんだか。』銀髪で眼鏡を掛けた医者の姿をした男は小さな家の前で停まる。 〔非常用教会〕と認識されている様だが本来必要では無い。ヴァチカンでは非常用など必要性に欠ける。 そう、本当はそんな場所では無い。 銀髪の男はゆっくり戸を開ける。 『遅いぞ、もうすぐ始まる。席に着け。』中から太い声が聴こえた。 中は中央に大きなデスクがありその周りに椅子がいくつも置いてある、その手前には演説などで良く見る様な腰ぐらいまである台が在った。 一人の男が前に出る。 『これより十二星騎手団〔スターダストナイツ〕の緊急会議を行う。』 一つの組織がまたゆっくりと動き始めた。
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