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時刻は午後6時半、夏も半ばでまだ明るかった。
『たくっ本当ついてねぇよな。』そんな事を言いながらコンビニから出て来た晴紀だった。
一般的な独り言だがそれが魔術の事だとは誰も気づかない。
晴紀が自宅に向かっていると、
『あれ、桧山君?やっぱり桧山君だこんな所で何やってるの?』茶色がかった髪に綺麗な目、身長162㎝の少女がこちらに駆け寄った。
『谷原。』晴紀は詰まらない物でも見る様な視線を向けた。
谷原葵。晴紀のクラスメートだ
『ん?今日の夕ご飯生姜焼き弁当?』
葵は晴紀の持っていたコンビニの袋の隙間を覗いた。
『ぶっ!お前の目はそういうどうでも良さそうな事だけは良く見えんだな。』晴紀は久々に突っ込んだな~とか考えながら葵に突っ込みを入れる。
『はい、栄養偏りすぎ野菜もとってね。』
『そういうお前の飯は?』晴紀が尋ねると。
『私?私は卵かけごはん!』(笑顔は可愛いけど言ってる事はめちゃくちゃだー)晴紀は心の中で叫んでいた。
『あっ私もう帰るね、じゃあね。』
葵はたったと駆けて行った。
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