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『終いだなぁ。』
『SplashHammer』ドッ!
水の塊がアスファルトに穴を空けた。
『!っ』驚いたのは男の方だった。
『いや~困りましたね。こんな所で暴れてもらっちゃ。』
晴紀の前には袴を着た30代ぐらいの男が立っていた。
『なんだお前!俺の一撃をずらしやがったな!』男はチッと舌打ちをすると袴の男に拳を向ける。
『WaterDragon』突如男の腕から水龍が現れた。
『喰らい潰せ。』ニタリと男は笑みを浮かべる。
だが、袴の男は動じる事なく。
『閃弓』袴の男の指からレーザーの様な光が走った。
それが水使いの男の肩を貫いた。
『チッ、ここまでか。』男はそう言うと水の壁の中に消えていった。
ーーーーーーーーー
晴紀と袴の男は近くの広場へと場所を移した。さっきの男が仕掛けた幻想世界は解けていた。
『いや~危ない所でしたね、あのままじゃ死んでましたよ。』袴の男は笑顔で話掛けてきた。
『さっきはどうも、いきなりで悪いんだがあんたは誰なんだ?』晴紀は尋ねた。
『私?私ですか?私の名は菊乃真です。
菊乃とでも呼んで下さい。』菊乃さんは明るいというかヘラヘラしているというか少々つかみずらい人だった。
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