序章 始まりの炎

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『いやー驚かせちゃいましたか?』菊乃が笑いながら戻って来た。 『今のはAirMailです。動物は色々いるんですが古風なフクロウをウチは使ってましてね、そんな事より調子はどうです?』 『全然駄目だ、良くわかんねぇ。いつもは必死でやってたから出来てたけど、こう改まってやってみると出来ねぇもんだな。いや、今のは言い訳だ気にしないでくれ。』 菊乃の目が細まった。 『成る程。危機的状況なら出来ていたと・・・ならやってみましょう。』 晴紀は一瞬だが殺気を感じた。 『へ?やるって何を?』 『だから危機的状況って奴を作った方が実践的だし、躯に覚えさせた方が早そうなんで。』 そういうと菊乃は術を練り初めた。 それだけでそこらの軽石が宙に浮く。 『死ぬ気でやらないと危ないですよ♪』 『閃風迅ー華ー』 晴紀の前に巨大な竜巻が向かって来た。
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