遠くに消えた笑顔

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太子の部屋が暗くて見えなくて分からなかったけど………… 着物が散乱していて、床がぐちゃぐちゃ 花瓶や壺も何があったのか全て割れていた 花瓶に生けられていた花は花弁が全て取れて丸裸 そんな部屋の中心に正装している太子が背中を僕に向けて床に座っていた 「た、太子………?」 「…………」 返事がない おかしい……… その時、ふと思った 「(まだ足冷たいけど………やっぱり水だよね………)」 そう思って僕は床を見た 「ひぃいっっ!!!」 僕は驚いて小さく悲鳴を上げてしりもちをついた
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