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その沈黙を破るようにウラヌスが重い口を開いた。
「んで、これからどうするつもりなの? ユスティティアは」
「何から手を付けていいか……正直、さっぱりです」
花泉の事。
オーディンの事。
ダークの事。
そして、マルスの事。
頭がパンクしそうなのも頷ける。
「なぁユスティティア、俺はさ……できる事なら、ダークに会いたい、そんで……許されるなら、話をしたいんだ」
これはただの我が儘だという事は百も承知している。
きっとダークも望んじゃいない。
自分を殺したやつに、会いたいなんて思うわけ、ないよな。
「嗣桐さんがそう言うなら、その意見を尊重すべきでしょう。 また出会えたら、の話ですが」
それもそうだ。
ダークに会えるという前提条件がそもそも俺達にはない。
「やはり今まで通り花泉達の調査を優先的に行きましょう、きっと……いつかはダークに近づける、そんな気がしますし」
……やっぱり花泉なのか。
当たり前といえば当たり前なのだが。
だってダークはそもそも花泉が開けたと思われる穴からでてきているわけだし。
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