南の庭で

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ヴェガが何かをばらまいた。小動物がばらまかれた物に食らいつく。ヴェガはというと楽しそうに笑っている。 テ「…餌付け?」 ぼそっと呟いた次の瞬間、ヒュオッと何かが俺の顔の真横を通り過ぎた。 カッ 続けて背後の木の幹に鋭い物が刺さる音。 テ「……;;」 ヴ「出てこい」 ヴェガが鋭い羽根を俺に放ったらしい。 追撃を受けてはたまらないので、大人しく前へ出る。 ヴ「なんだテトラか」 テ「確認してから攻撃してくれ…」 ヴ「さっき何か言っただろう?」 さっき?ああ、 テ「餌付…」 ヴ「…っ!餌付けとはなんだ餌付けとは!!」 え?俺なんか悪い事言った? ヴ「私は純粋に餌をやっていただけだ!」 テ「…乙女?」 ヴ「そうだ乙女だ…って何を言わせるんだぁっ!!」 テ「おわぁっ!?」 危険を察知してしゃがんだ俺の頭上を、ヴェガの手刀が掠める。 戦闘時より速くなかったか?
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