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さて、手当たり次第捜すか。
無計画でギルドの中へ入ると、おっさんが戻って来た。
テ「どうした?」
お「いや、腹が減って…ここにカフェなんかはないのかね?」
聞くと、朝飯を食っていないらしい。
カフェ、か。近いのならあそこだな。
‡ ‡ ‡ ‡
友「で、ここに来たのね」
ギルド内、友里亜が切り盛りするレストラン。
お「コーヒーに厚焼きトーストね」
どっこいしょと言いながら座るおっさん。
友「少々お待ちくださいね」
ギルドの人間の朝食時間はとうに過ぎている。にも関わらず、友里亜はにっこりと応対する。
テ「悪ぃな」
友「いいえ」
友里亜は準備のために調理場へ入る。
お「いい子だねぇ♪いやぁ、昨日の夜は飲み屋で潰れちゃってねぇ」
テ「おっさん…そんなんで朝飯食えんのかよ」
お「がははは、オジサンは回復が速いのよ」
潰れるほど酒を飲んだ人間は普通、翌日いっぱい二日酔いで苦しむ。気持ち悪くて飯など食えないらしい。…俺は酔わないからわからんが。
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