想い オモイ

4/20
前へ
/179ページ
次へ
「・・・・・・・終わり~!!」 宿題から解放された絢香はベットに寝転んで携帯を弄る リダイヤルの欄から貴靖の名前を選んで発信する 『ただいま電話にでる事が出来ません ピーという音の後に伝言をどうぞ』 ピーッ 「貴靖・・・・ 私です 明日もし・・・・・・・・・・いや 明日絶対放課後に屋上に来て! お願い・・・・ それじゃね…おやすみ」 伝言を残して電話を切る 携帯を置いて目を閉じて呟いた 「・・・・・貴靖・・・・どうしてるかな・・・・」 貴靖が坂道を下り終わって公園に着いたらワゴン車が一台留まっていた その外ではサングラスを掛けた男が1人タバコをふかしていた 「ようログ、早いな」 「昨日の夕方からやっていたからな 呼ばれると思って準備していた」 「なるほどな… まぁ乗れよ 話は中でする」 貴靖が乗ったワゴンは高速道を目指してタイヤを走らせた 「マーチン依頼は?」 「依頼主は高阪昭夫(コウサカ アキオ) 高阪建設の会長だ」 "マーチン"は貴靖に書類を渡した 「主目標は?」 「高阪葉子(コウサカ ヨウコ)の救出 高阪会長の孫娘だ」 「なるほど 犯人は?」 「丸谷貞雄(マルヤ サダオ) 高阪葉子の元彼氏で2週間前に別れたらしい」 「逆恨みって奴か 怖いね~ しかもコイツ"ジャンキー"か」 書類に目を通して嘲笑った (ジャンキー:麻薬中毒者の事) 「何時何をやらかしてもおかしくない奴だ 早々に始末して欲しいそうだ」 「フーン、そんなに孫が可愛いのかね」 「知らん だが報酬は弾むらしいし、上もこれが終われば辞めるまで仕事はあまり寄越さないと」 「それはいい 他には何か無いか?」 「書いてあると思うが、被害者の不安に配慮してSATの格好をして貰う」 「了解だ」
/179ページ

最初のコメントを投稿しよう!

214人が本棚に入れています
本棚に追加