想い オモイ

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現場は当たり前だが騒然としていた 機動隊の投光器の光が犯人のいる3階の窓を照らし、相変わらずのにらみ合いが続いていた 現場の近くに車を停めて2人は荷物を持って車を降りた 「分かっていると思うがサンプレッサーは常着な」 「分かっている」 2人は現場から少し離れた人通りのない小道にやって来た 貴靖は服装を着替え始める 人通りがないとはいえ道のど真ん中で着替えるのもそれなりに勇気が要る 貴靖は黒い上下の戦闘服にこれまた黒のマガジンベストと防弾ベストを着る 最後に覆面とバリスティックヘルメット(警察特殊部隊のよく使うヘルメット)を被る 「SATに見えるな」 「当たり前だ それ狙ってんだからさ」 軽口を叩きながらH&K MP5サブマシンガンとM9ハンドガンを準備する SATの装備に合わせたのだが拳銃はSIGやS&Wは持ち合わせてなかった 傭兵はそこら辺は自費なのだ 「準備はいいか?」 「OK」 「なら開けるぞ」 "マーチン"は足下にあったマンホールの蓋を開ける 「南に4つだぞ」 「応」 それだけを言うと貴靖はマンホールの中に入って行った マンホールの中を進んで目標の場所に到着する (4つ目だな) 蓋をずらしてマンホールを出る そこには建物の裏口らしき扉があった
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