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「よう、貴靖!
すげー眠そうだな
いつもの事だけどな」
時間は11時半を回っていた
「何だ正則
お前が重役出勤とは珍しいな・・・・・」
正則はカバンを肩に掛けていかにも今さっき来た様な出で立ちだった
剣道をしている関係上なのか正則が遅刻や欠席をする事は珍しい
「よく眠れなくてな・・・・・・・
一応昼休みに絢香には話しをするつもりだ」
「そうか・・・・・・」
「そうか・・・・ってそれだけか?」
「それ以外に何を言えと?」
貴靖は立ち上がって教室を出ようと扉へ向かう
「どこ行くんだ?」
「図書室~・・・・・」
気だるいオーラを全開にして廊下へ出て行く貴靖を正則は眼で追いながら席に着いた
「・・・・・また昼寝か」
しばらくして授業開始のチャイムが鳴った
正則が教科書とノートを広げて勉強をしている時貴靖は図書室の椅子をいくつか連ねてベット代わりに寝転んでいた
(・・・・・・・・・・・・・・・)
何も考えずに天井を眺める
考える話題が無い訳ではない
考えられないだけだ
考えに耽っている内に昼休みになってしまった
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