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「あぁ・・・・否、大丈夫だ・・・」
「大丈夫じゃない
ほら、診せて」
絢香が貴靖の頬を見ると涙の跡もあった
「何か・・・・あったの?」
「何も・・・・・」
「あったのね・・・・・正則と」
あっさり見抜かれてしまった
「・・・・・・・実は私もあの場にいたの
正則に告白された後に自販機の所で
その・・・・・・最初から」
驚きの事実だ
「絢香・・・・・俺------」
「いいのよ、あれで」
「え・・・・・」
「私・・・・薄々気付いてたの
私達3人の関係が終わるって事
私が貴靖の事を好きになった時からずっと・・・・・
確実に私達の関係が壊れて無くなるって事・・・・気付いてた
私だって・・・・・いつまでも3人で一緒に居たい・・・・
けど、私貴靖の事が・・・・・・好きで好きで好きで・・・・・どうしようも無くて・・・・・気持ちが抑えられなくて・・・・・
だから、貴靖に昨日電話したの・・・・・・ここに来て欲しいって」
「・・・・・絢香・・・・・・」
絢香は一呼吸置いて迷いなく涙を無意識に流す貴靖を見て言った
「私は貴靖が・・・好き」
その瞬間、夕暮れに向かっている時が止まった
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