想い オモイ

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止まったのは実際は貴靖自身の頭に備わっている時間感覚だけなのだが、本人には時間が止まった様に感じられる 上手くしゃべれない様はまるで世界から空気が無くなった様だ そればかりか前頭葉が仕事を放棄したのか言葉が浮かび上がって来ない 「あ・・・・・あぁっ・・・・えっと・・・・・・・・・・・・・その・・・・・・・・・あやっ・・・・・」 「ちょっと落ち着いて」 「えっ・・・・あ、あぁ・・・・」 絢香に言われて深呼吸して頭が正常に回り始めるまで間を置く 正常に回り始めた頭が下した判断は赤面することだった いきなり告白された訳では無く、予想外の事を告げられた訳でも無いのに混乱してし、挙げ句意味の繋がらない発音をした 普通に赤面出来る要素である 理由は簡単だった どうしていいのか どう言えばいいのか "分からない"からだ "普通"なら少し考えればなんの滞り無く<YES>か<NO>を答えられる だが、今は"異常"なのだ とんでもなく
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