愛して アイシテ

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「どうした?」 「・・・・なんとなく」 少し溜め息混じりに笑いながら絢香の頭を撫でる そしてまた八宝菜に食べ進める 横に座っている絢香は顔を赤らめていたが確かに笑っていた (・・・かわいい奴・・・・) 食べ終わった食器を片付け着替える為に部屋に入る 着替え終わって自分の制服姿を鏡に姿を映した (・・・・・・少し着崩してみるか) 貴靖はいつもは2つ閉めているボタンを全部開けてみた ついでに貰い物の新品のベルトにしてみる (こんなもんか?) 再び鏡に向かって姿を映しておかしな点が無いか確認する (後は寝ぐせを直すか・・・・・・) 洗面所へ向かう 心なしかいつもより身だしなみに時間をかけている だが、本人はそんな事にお構いなく洗面所に足早に向かう 洗面所に着いて直ぐさま寝ぐせを直してリビングに戻る リビングに戻ると絢香はソファーに寝転んでテレビを見ていた 「なんか面白い話題あったか?」 「別に~、何にも無い」 「そっか・・・・」 貴靖は絢香の横に座って一緒に時間までテレビを見る事にした テレビでは相変わらずニュースキャスターがしゃべっていた しかし、何を言っているかなんて頭に残っていなかった 絢香が傍に居るだけで胸が高鳴る (・・・・・俺ってウブだな~…) しみじみそう思った
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