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貴靖は家までいつも自転車で通っている
家は近いとは言えず2、30分はかかる
その甲斐あって家に帰るまで道は寄り道ポイントのオンパレードである
「そういえば、夕飯の材料買っていかないと・・・・・・・・」
自転車のカゴにバックを入れて冷蔵庫の中身は閑古鳥が鳴いている事を思い出した
(今晩どうするか・・・・)
そんな話題を自分の中で巡らせながら自転車を押す
(カップ物は勘弁だな…)
校門にさしかかった時に横から声を掛けられた
絢香だ
「貴靖くーん、あーそびーましょー」
「・・・・・・・・・」
「無視すんなやゴラァーーーー!!」
タックルが炸裂・・・・・・・・・するかと思いきや貴靖がひらりと回避した
「私のタックルをかわすとは流石ね・・・・・貴靖」
「お前だって運動神経いいじゃん」
「貴靖はそれ以上だけどね~」
「褒めても何も出ないぞ」
「褒めて損した~」
「んで、要件は何だ?」
「帰りどっかで遊ばない?」
まぁそういう事なら問題ないだろう
どのみち街中は通る
「構わないがどこだ?」
「ん~…ゲーセン?」
「確か新作の音ゲが入るって言っていたな」
正則の情報だ
「じゃあ決まり!」
「でもゲーセン行くなら正則の奴待たなくていいのか?
ゲーセン行くならアイツも-------」
「いいから、いいから早速レッツゴー!」
「あ!おい!!」
半ば強引に絢香に押され校門を抜ける
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