前夜祭の夜

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二人を閉じ込めて二年。 明日はハロウィン。国はカボチャの飾りとお菓子でいっぱい。 ピンクと紫の色の綿菓子、カボチャの形のキャンディやマシュマロ、オバケの形のチョコレートや可愛らしい包みのキャラメル。 パン屋やケーキ屋の前を通ればパンプキンパイの焼けるいい匂い。国一体がハロウィンなのだ。 ~カボチャ畑~ 国にある畑の一つでカボチャしかない。しかしカボチャといっても食用だけではない。世界中のカボチャが栽培されている。 そこに緑の美しい髪を持つ少女がいた。 「おじさん、ランタン用のカボチャください♪」 というと戸棚から中身のくり貫かれたカボチャを出した。 「はい、ミシェル。これでいいかな?」 「うんいいよ。おいくらかしら?」 「3$だよ。毎度!」 ミシェルという少女はカボチャ畑を後にし、歌を歌いながらスキップをして家に戻った。
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