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『優ちゃん、遠回りしてけえらねぇかさ?』
『.........うん♪え~~っと、う~~~~っと』
優ちゃんは、ほっぺをつねる。
『ど、どこ行くん?』
『川、行くけえ?』
『うん♪』
優ちゃんと少し遠回りした。
川は自転車に乗って十分位で着く。
『着いた♪』
『着いたんな♪』
自転車から降りる
少し下り坂を歩くと、
サラサラサラ....
俺と優ちゃんがよく来る川に着いた。
『夜の川も綺麗だいなぁ♪』
『うん、綺麗....。』
二人共腰を降ろし川のせせらぎを聞いていた。
『ね、ね、ねぇ!!蛍だで、えらおる!!見えるだんべえ?』
訳:沢山いるよ
見えるでしょ?
伸びた夏草の間から蛍がたくさん光っていた。
『本当だ♪綺麗だがねぇ』
訳:綺麗じゃない(か)
二人せせらぎ、蛍の瞬きを見ていた。
そして思った。
『優ちゃん♪』
『なぁに?かず。』
『海行かねぇけえ?』
『海??』
『優ちゃん川、好きだんべえ?ってんできっと好きだと思うんよ♪』
訳:好きでしょ?だから
『海.....か♪』
『優ちゃん、川好きだにきっと好きだんべえ(笑)?どう、行くけえ?』
訳:川好きだもんきっと好きでしょ?
『うん、行く♪』
『よかった♪じゃあ、予定立てるけ♪』
『う、うん♪』
等と言いながら下り坂を上がっていた。
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