Midnight Blue

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拾われてから、9年。 俺もやっとボスの右腕って言われるまで、上り詰めた。 俺には兄弟分みたいな親友がいて、偶然にも俺と同じ頃に拾われた亮ちゃん。 亮ちゃんも今では一緒に長瀬さんの片腕として、働いてんだ。 俺は好きな英語力を認められて、ロスでのちょっとした仕事を任された。 半年ロスで仕事をしてそれが終わって、久しぶりの日本。 久しぶりに見た、この街は… やっぱり俺には落ち着く場所。 俺にはこの街の偽物の輝きぐらいが、いいんだ。 帰って来てすぐボスの元に行き、向こうでの成果を話すと褒めてくれた。 褒められる事なんか親父や母さんが死んでからは、全然無かった俺に… ボスは兄貴のように接してくれる。 ボスは若くして父親を亡くし、この世界で有名だったボスの父親の後を継ぎ、この街で名を上げてきたんだ。 だから俺や亮ちゃんを本当の弟のように、可愛がってくれてる。 今日も長い仕事から帰った俺に、しばらく休みをくれた。 俺がいない間頑張った、亮ちゃんと一緒に。 何しようかって盛り上がる俺らを、なんか楽しそうにボスは眺めてた… ボスが出かけるのを見送ると、亮ちゃんと二人でいつもの場所に向かった。 俺がこの街に来る前からのダチが、この街で店を始めたから。 だからそこは、俺らの唯一落ちつく場所なんだ… 。
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